四国ブロック合同研修会

8月19日(土)~20日(日)、高知県の高知商工会館において、第2回目になる高校の団体との合同による四国ブロック研修会が開催された。 昨年度の第1回目は香川県・琴平町で行った。

1日目は、開会行事が行われた後、日本文化チャンネル桜代表取締役社長の水島総(さとる)氏による講演会があった。
演題は「メディアと戦後教育-話し合えば理解し合えるか?-」である。
特に印象に残ったのは、川遊びの例である。
川遊びで子どもがなくなる事件があると川遊びをやめさせること。
これは偽善であり、教育になっていない。
生死をきちんと教える必要がある。
水島氏は、映画監督や脚本など、映画やテレビの制作に携わっており、教育現場とは違った視点から、今日の教育問題についての考えをお話いただいた。

講演の後、「健康教育」「こころの教育」「特別支援教育」の3つの分科会に分かれて討議を行った。
この3つは、今日的課題を克服するために小中高が連携していく必要がある分科会である。
香教連からは、「健康教育」で善通寺市立東中学校の斉藤幸枝先生、「こころの教育」で坂出市立西庄小学校の山本兼司先生が発表された。
どちらの実践発表も、具体的な取組と理論が明確であると好評であった。

2日目も、前日に引き続き分科会があり、3本目の発表があった。
小中高それぞれの校種から1本ずつの提案発表を行い、そこから小中高どのような連携をすればいいのかについて話し合われた。
最後に、それぞれの分科会で、その専門である助言者の先生から全体のまとめをいたたき、分科会が終了した。

分科会後、全体会で集まり、各分科会の報告があった。
最後に、主管団体を代表して、高知県教職員団体連合会(略して高教連)の松井成一委員長よりお礼の挨拶があり、閉会した。

参加者の感想を入れておく。

全体講演では、なるほどと思う部分もあったが、最後の宣伝には少し閉口した。 第2分科会では、小中高それぞれの発表があったが、香川の発表が最も具体的で濃い内容であったように思う。改めて香川の先生のレベルの高さを知った。
(小学校 男性)

特別支援教育のあり方を求めて参加しましたが、やはり、特別支援教育コーディネーターが中心となり、校内の体制はもとより、各関係機関との連携を取っていくことなど様々な働きにより、障害の重軽、有無に関わりなく、個々のニーズに応じたサービスができることを再確認できると共にコーディネーターの手腕にかなりかかっていることを強く実感できた。
講演では、普段、あまり聞くことのできない内容であり、色々な意味で参考になりました。
(中学校 男性)

分科会の討議の時間が短すぎてとっても残念でした。3本も発表するのであれば、もう少し時間を取ってほしいです。今後に期待しています。ありがとうございました。
(小学校 女性)

分科会の持ち方が、提案について、質疑する方法になって、焦点化して深まる良さもあるが、自由に情報交換できにくい面もあり再考を。
(小学校 男性)

JRの手配、宿・食事のこまごました世話を事務局が気を配ってくださるので、何の心配もなく研修できました。ありがとうございました。
ご講演では、日本の戦後教育の見直しをする転換期に入ったことを強く感じ取ることができました。また、分科会でご報告をいただいた「Q-U」について研修会を開いて会員の方にご紹介したいと考えました。
(中学校 女性)

こころの教育部会に参加しました。Q-U法というものを知りました。単に教師の主観だけで、児童の実態をはかるのではなく、データとして児童の学校における位置づけを分析するというのは、客観的に実態を知ることができ、また、知らなかった部分や、気付かなかった部分も分かり、大変有効であると感じた。
(小学校 男性)

四国の方々と交流を深めることができ、大変よかった。また、日頃高校の先生方と話す機会が少ないけれど、このような会で親睦を深められたことはよかった。分科会では、特別支援教育の会に参加した。各学校の課題、取り組みを聞き参考になることが多かった。この会は、あまり多くの会員の方が参加できないのが残念である。夜の会も設定してもらって、よい配慮であった。
(小学校 男性)

終始和やかに皆さんと交流できて二日間があっという間でした。分科会ではQ-Uという児童や学級の状態分析に適した方法を勉強できました。これからの実践にとても役立ちそうです。ありがとうございました。
(小学校 男性)

今、注目の「食育」についての部会は斉藤先生のすばらしい実践報告は助言者の先生より賞賛されるに値するものであった。助言者の先生もグローバルな視点からの指摘がすばらしかった。
(小学校 女性)

分科会はもう少し時間があってもよいのでは。小中高連携について話し合うような機会は、他の研修会では取れないので、今後もぜひ継続していただければと思います。準備・運営等お疲れ様でした。
(小学校 男性)

他県の先生方発表から子どもを育てたい、変えたいという熱い思いを感じることができ、自分自身意欲化につながった。また、日常の学級経営や子どもの実態把握に活用できる実践例を教えていただいたて、2学期の実践のお土産ができた。有意義な研修会だった。発表された先生方の強い思いや熱を感じられた。
(小学校 男性)

自分の国に誇りを持ち、愛することのできる子どもを育てるが重要であること、そのためには時間軸のある教育、文化を伝えて行くことの大切さを学びました。高校の先生方をまじえた研修会に参加できてとてもよかったです。現場でがんばるいろんな人々の熱い思いにふれてうれしかったです。
(中学校 男性)

大変いい研修の機会を与えていただき、実り多い2日間となりました。2学期からの指導に生かせるおみやげができ、喜びいっぱいです。大変ありがとうございました。
(中学校 女性)

他県の方との交流ができて参考になった。ただ、もう少し意見交流の時間(質疑応答の時間)があった方が深まりがある。
(小学校 男性)

講演会では、自分の教養のなさを痛感。分科会では中学・高校での不登校や生徒指導などの現状など聞けて参考になった。お世話になり、ありがとうございました。
(小学校 女性)