11月18日(月)14時から香川県庁北館四階にて香川県教育委
員会に対して、文教予算充実と教育制度改善に関する要望を行った。
香教連からは高木委員長、木下事務局長(高松新番丁小)、塩崎副委員
長(丸亀城南小)、相原副委員長(丸亀富熊小)、原井副委員長(大川
引田小)、村松事務局次長(高松古高松小)の6名が参加した。
 冒頭、高木委員長から、「 文科省の概算要求を受けて、これから県
・市町の予算が動いていく時期です。教育予算は現場の教員や子ども
達に非常に大きな影響のあることです。県教委の皆さんが中心となっ
て予算の確保と執行をよろしくお願いします。」と挨拶があった。
 最後に淀谷教育長から、「 先生方の処遇改善については大変大きな
問題であり、前に進めていかなければならない問題であると受け止め
ています。働き方改革と処遇改善は一体に考えて進めていくべきもの
です。とにかく今現場に人がいない問題をどうにかしないといけない
と考えています。県教委としても今後も引き続き努力して予算要求し
ていきます。」とお話があった。
 香教連からの要望は次の通りである。

1 香川県の教育を担う優秀な人材を確保するために、教職員給与の改善を
 図ること
 (1) 教職を目指す優秀な人材が香川県で働くことを選び、現職の教員が誇
   りと情熱をもって職務に取り組めるよう、教員給与の全体的な底上げが
   できるよう関係機関に働きかけること
 (2) 学校の運営上重要な役割を担う学校事務職員の給与の改善を図ること
 (3) 教育業務連絡指導手当について職責に応じたものとなるよう支給額及
   び支給方法の改善を図ること
 (4) 物価高騰に対応した通勤手当の改善を図ること、また関係機関への働
   きかけを行うこと
 (5) 産育休、病休等に対応する代替教員を確保するために、講師の給与の
   改善を関係機関に働きかけること
 (6) 定年延長に伴い60歳以上の教員の給与や職務の内容について、ふさ
   わしいものとなっているか検証し、改善に向けて意見収集の場をもつこ
   と
2 子供たち一人一人に寄り添ったきめ細やかな教育を行うために、教職員
 の配置の充実を図ること
 (1) 小学校における教科担任制を推進する上で必要な教員の配置充実を図
   ること
 (2) 特別支援学級1学級あたりの児童生徒数の基準を県独自の基準を設け
   必要な教員の配置を図ること、また改善に向けて意見収集の場を設ける
   こと
 (3) 少人数学級編制の一層の推進を図り、必要な教員の配置を行うこと
 (4) 通級による指導の体制整備を進め、必要な教員の配置充実を図ること
 (5) 学校マネジメント機能を強化するために、主幹教諭の配置充実を図る
   こと
 (6) 若年教員を中心とした指導力の向上のために、指導教諭の配置充実を
   図ること
 (7) 子供たちの心身の健康についてきめ細やかな対応が行えるように養護
   教諭の配置充実を図ること
 (8) 安心安全な学校給食を提供し食育の推進を図るために栄養教諭の配置
   充実を図ること
 (9) 学校の運営上必要な事務を円滑に行うために学校事務職員の配置充実
   を図ること
 (10) 学校におけるICTの活用推進を図るため必要な教員の配置を行う
   こと
 (11) 特別支援教育コーディネーターの専任化を推進し、必要な教員の配
   置を図ること
 (12) 子供や家庭の様々なニーズに対応するためにスクールカウンセラー
   及びスクールソーシャルワーカーの配置充実を図ること
 (13) 教員が本来担うべき職務に専念できるよう教員業務支援員の配置充
   実を図ること
 (14) 部活動指導体制の改善を図るため部活動指導員の配置充実を図るこ
   と
3 円滑で効率的な学校教育を行うために、教育環境の改善を図ること
 (1) 持続可能な学校運営体制の構築と教職の魅力向上のために、学校にお
   ける働き方改革の一層の推進を図ること
 (2) 校務の円滑化を図るために県下で共通化した統合型校務支援システム
   の導入を進めること
 (3) ICTを活用した教育を推進していく上で必要なGIGAスクール運
   営支援センターの設置やICT機器、通信環境の整備等を図ること
 (4) 部活動の地域移行に向けて、受け皿となる組織や指導者の確保等、必
   要な環境の整備を図ること
 (5) 幼児教育の充実に向けて、研修機会の確保及び支援体制の充実を図る
   こと

県教委からの回答