10月30日(月)14時より香川県庁11階知事公務室において、池田豊人県知事に対して文教予算の確保等に関する要望を行った。高木委員長、原井副委員長、塩崎副委員長、相原執行委員が出席した。
 池田豊人香川県知事は、丁寧に耳を傾けて下さり、各要望内容に回答していただいた上で、「 できることをきちんと吟味して御苦労している先生方を可能な限りサポートしていきたい。」とのお言葉をいただいた。
 県知事要望に引き続き香川県議会議事室二階議長応接室において、香川県小・中学校管理職員協議会と合同で香川県議会に対して文教予算確保等に関わる要望を行った。香川県議会からは、新田耕造議長、松原哲也副議長、都築信行議員、五所野尾恭一議員をはじめ県関係機関の方々が出席した。
 会に先立って、宮竹弘樹香管協会長から要望書を、高木委員長からは要望書と会員の先生方に協力をいただいた署名簿を、それぞれ新田議長に提出した。署名簿は297枚、1485筆であった。ご協力いただき、感謝申し上げたい。要望内容は、以下の通りである。

一 子どもたちに対するきめ細やかな指導と学校における働き方改革の一層の推進に向けて教職員の改   善を図ること
 学校教育に対するニーズが多様化・複雑化する中で、子どもたち一人一人に対するきめ細やかな指導の充実がこれまで以上に求められています。一方で、学校に求められる役割が肥大化する中で、教職員の業務負担は著しく増加し、長時間勤務の常態化や病気休職者の増加など、様々な弊害が生じています。
 これらの課題に対し、スクールカウンセラーや教員業務支援員を始めとする支援人材の配置が進められていますが、これらの人材が担うことのできる業務には限りがあり、教職員一人一人の校務分掌上の負担軽減には十分繋がっていない現状があります。また、教職員の勤務形態が多様化する中で、短時間勤務の教職員では担うことの難しい仕事がフルタイムで勤務する教職員に偏重するなど新たな課題も生じています。
 この窮地を打開し、持続可能な学校教育体制を維持していくためには、正規教職員の配置充実を図るほかないと考えます。是非とも迅速なご対応をお願いいたします。
二 学校教育を担う優秀な人材を確保し、一人一人が教育の重要性に対する誇りと責任を自覚して職務に邁進できるよう、教職員給与の改善を図ること
 学校教育が抱える様々な課題が広く知られるようになる中で、教育を担う優秀な人材の確保が非常に難しくなってきている現状があります。そのような中で教員採用試験の前倒しや経験者に対する優遇措置などの取り組みが行われていますが、残念ながら十分な成果を上げられているとは言い難い状況です。
 教職員一人一人に求められている役割が大きくなっている中、何より重要なのはその「質」の部分です。教育現場に優秀な人材を確保するためには、教職の魅力向上と給与を始めとする教職員の待遇改善を図るほかありません。
 そして、それこそが、現職の教職員が教育の重要性を再認識し、誇りと責任を持って職務に邁進できることにつながると確信します。
 また、産育休・病休に対する代替講師の確保も必要であると考えます。
 子どもたちにとって何よりも重要な教育の「質」を保障していくためにも教職員の抜本的な給与の改善を図っていただきますようお願いいたします