6月18日(金)19時より、香川県教育文化研究所主催、香川県教職員連盟協賛による第2回教育セミナーを、Zооmウェビナーを活用して開催、配信しました。今回も徳島県教育文化研究所とも連携して開催し、会場参加者を合わせて70名を超える参加がありました。

北村顕吾香川教文研理事長(香教連委員長)の挨拶の後、今回は「より良い人間関係をつくるには~保護者との関わりを中心に~」と題して、講師として阪根健二様(鳴門教育大学名誉教授・香川教文研所長)をお招きして、香川県教育会館に来ていただき、会場参加の先生方の前でお話していただきました。

まず、「なぜ、保護者対応が近年難しくなったのか?」の背景について述べられました。阪根先生は、20年前の児童生徒が保護者になっていることやその当時の指導体制の在り方と今日の指導体制の在り方との大きなずれ(当時は許されていたことが今日では厳罰化されていること等)が生じていること等を挙げられました。そのうえで、愛とロマンだけでは解決しない、「理性的な対応と仕掛けが必要」であることを述べられました。そのためには、対話することの必要性を挙げられました。対話することで、お互いのすれ違っている意味を知ることができ、互いの主張や願い等に早く気付くことができる、それが相互関係をよりよくしていく第1歩になる(解決に向かう)ことを話していただきました。

次に、具体的にどう対応していけばよいかを、5つのポイントを挙げて話していただきました。

①「誰に対して、何を求めているのか」を把握し、適切に応対すること

②相手の思いを傾聴し、理解に努める姿勢を示すこと

③客観的な事実と思い込みや想像などと区別しながら、訴えの内容を確認すること

④組織として対応できるように、必ず《報告・連絡・相談+確認》すること

⑤学校としてできること・できないことを説明した上で、子どもの健やかな成長という方向性を示しながら、話を進めていくこと

まとめとして、新しい時代を担う子どもたちをどう育てていくかとして、これからは「well-being(良好性)」(身体的、精神的、社会的に良好な状態)を基盤として学校教育を推進していくことが重要であることも述べられました。

最後に、濵田学徳島教文研理事長(徳教団委員長)が謝辞、閉会の挨拶で、今回も充実した教育セミナーとなりました。

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