5月28日(金)19時より、香川県教育文化研究所主催、香川県教職員連盟協賛による第1回教育セミナーを、Zооmウェビナーを活用して開催、配信しました。徳島県教育文化研究所とも連携して開催し、62名の参加がありました。
ウェビナーとは、Zооmミーティングとほぼ同様ですが、大きく異なる点は、講師(複数でも可)は映し出されていますが、参加者(視聴者)間には、誰が参加(視聴)しているか、分からないようになっているので、参加者(視聴者)がストレスなくアクセスできるようになっています。また、質問や意見等は「手を挙げる」アクションとチャット等の機能を活用して、講師に対して質疑応答等ができるようになっています。さらに、各個人のICT端末等(パソコンやスマートフォン等)、既存のデバイスを利用でき、このコロナ禍においても参加者が安心して参加できる等、様々なメリットがあります。そして、新しい時代の研修会の在り方や「教職員の働き方改革」が進められている教育現場での活用等の実証研究や提案も含めて、今年度から計画し取り組んでいます。
今回は「GIGAスクールで教員はどう向き合えばいいのか」と題して、講師として阪根健二様(鳴門教育大学名誉教授)、植田恭子様(都留文科大学)をお招きして、それぞれのお立場からお話していただきました。阪根先生からは、急激に社会が変化していく中、教育現場においては昭和の学校の在り方を、平成を超えても今なお踏襲している点に大きな問題があると述べられました。そこで、OECDエデュケーション2030に着目し、OECDがカリキュラムの柔軟性を主張していることを挙げ、学校や教員は変化する社会的要件や個々の学習ニーズを反映して、カリキュラムを更新し調整できなければならず、そこにGIGAの存在があることも述べられました。さらに、児童生徒の学ぶ意欲を高めるためには、幅広い学力に合わせた新たな授業や指導方法の開発(ICT活用を含めた)が必要であることも話されました。
植田先生からは、「中学校国語科における情報活用能力育成~生徒らは将来必要とする能力をどのように意識しているのか~」と題して、中学校国語科において「生きて働く言葉の力」「情報活用能力」の育成を目指し、生徒一人一台タブレット端末という環境で、三年間のカリキュラム、情報活用能力のルーブリックを作成し、それをもとに学習活動を展開した事例を報告していただきました。また、生徒らが中学校三年間の国語科の学習を通して、どのような能力を身につけることができたと評価しているのかについて、卒業文集の文章をもとに検証したことも伝えていただきました。

#鳴門教育大学

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#阪根健二

#植田恭子

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