5月13日(木)、第1回教育問題審議委員会をWebで開催しました。香川県教育文化研究所からは、北村顕吾理事長(香教連委員長)と村松宏晃日本教文研常務理事(香教連副委員長)が出席しました。
今回は、文部科学省大臣官房審議官や広島県教育委員会教育長を歴任された公益財団法人教科書研究センター常務理事の辰野裕一氏を講師としてお招きし、「デジタル教科書導入の現状と課題」と題して御講演していただきました。
令和3年3月に「デジタル教科書の今後の在り方に関する検討会議」より中間まとめが出され、検討が進められている学習者用デジタル教科書について、検討の方向性や課題について、現在の教科書研究センターでの研究結果や、文部科学官僚としての御経験を基にお話していただきました。
特に印象に残った点は、「教科書とは国が教育に責任をもつ上での最たるものであり、その質の高さが日本の教育を支えてきたこと」「デジタル教科書導入のためには十分な実証研究が必要であること」「学校現場がこれまで培ってきた『プルーブド・テクニック(実証された技術)』を大切にすることが重要であり、その観点から考えることにより、学校現場におけるサステナビリティが実現すること」等です。海外でのデジタル教科書導入の事例等の具体例等も交えながらお話していただき、デジタル教科書に関してのみならず、今後の教文研活動の方向性にも大きな示唆を与えていただきました。
後半は第19期の教問審研究部会の研究内容や、機関誌「教育創造」のテーマ、また教育シンポジウムの方向性等について、明石要一所長を中心に検討を進めました。参加した副理事長からも多くの意見が出され、非常に活発な議論を行うことができ、有意義な教問審委員会となりました。
今後も日本教育文化研究所、香川県教育文化研究所は、「美しい日本人の心を育てる教育の創造」を基本理念に、日本の未来を担う子供たちのために活動していきます。
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