1月29日(金)に新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンライン(Zoom)での開催になった、附属坂出小第102回教育研究発表会に参加しました。

最初に、田中裕一氏(兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課・副課長兼教育推進班長)が「授業づくりの先を見据えて~共生社会の担い手を育てるために~」と題して講演してくださいました。

まず「新学習指導要領と授業改善~特別支援教育という前に~」として、PDCAサイクルをまわすことの必要性を述べられました。また、主体的・対話的で深い学びの視点からの学習過程の改善や社会に開かれた教育課程とカリキュラム・マネジメント、適切な授業評価の重要性などについても述べられました。

次に「障害のある子どもの授業改善」について、個の障害に応じた適切な指導と必要な支援が必要不可欠であることを述べられました。そのためには、個々の障害の状態などに応じた指導内容や指導方法の工夫、合理的配慮の提供(本人・保護者との合意形成の重要性)などをしっかり展開していくことが大切であることを提言されました。

続いて「授業だけで終わらせない」ことについて、個別の教育支援計画や個別の指導計画などの引継ぎの重要性、子どもの将来を左右する情報という認識を常にもっておくことの大切さについても言及されました。

最後に、「学校現場の先生方へのお願い」として、実践研究の重要性と情報の共有と発信について述べられました。大学付属でしかできない研究と学校現場でしかできない研究があるが、それぞれの現場での積み重ねが次の教育を、未来の教育を創る、現場がエビデンスをつくるのではなく、現場の実践がエビデンスをつくる認識でそれぞれの立場で取り組んでいただきたいことを述べられました。そのためには、まず、先生方の心と体の健康があってのことなので、十分留意していただきたいことを強く述べられていました。

その後には、「互いに磨き合い、学び続ける子供の育成(3年次)~この発達に応じ、メタ認知を促す授業づくり~」(小学校研究主題)のテーマのもと、中邑賢龍氏(東京大学・先端科学技術研究センター教授)、白川章弘氏(香川県教育センター主任指導主事)、岡田涼氏(香川大学教育学部准教授)、坂井聡氏(附坂小校長・香川大学教育学部教授)の4名でシンポジウムが行われました。

 

 

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