6月26日(金)香川県教育会館6階会議室において、平井卓也前IT・科学技術担当大臣と北村顕吾香教連委員長による意見交換会を行いました。

主に「GIGAスクール構想」と「教職員の働き方改革」について意見交換しました。

その中で、平井前IT・科学技術担当大臣は、次世代における教育の在り方に向けて、GIGAスクール構想前倒しと家庭のインターネット環境の整備を共に確実に実施していく必要性等を盛り込んだ「デジタル田園都市国家構想」をまとめ、内閣や各関係機関へ申し入れをしてきたことを話してくださいました。元となった「田園都市国家構想」は、郷土の大先輩でもある香川県出身の大平正芳元首相が、首相在任時に提唱されたものです。首都圏を除く全国ほとんどの地域において、ネットワーク環境や教育機関側のスキル等の格差が浮き彫りになったことから、今後、今回のような緊急事態宣言による公教育の休校状態になった場合や住んでいる場所等にとらわれず、すべての子どもたちが混乱することなく安心して質の高い教育が持続して受けられる環境にしていくことが必要不可欠であることを述べられました。また、教育のDX化を推進していくことで、教職員の働き方改革にも大きくつながってくる可能性があることや、今後の教育の新常態(ニューノーマル)は、オンライン授業とオフライン授業のハイブリッド型となるべきであることもおっしゃられました。

北村委員長からは、今回の新型コロナウイルス感染症拡大における状況から「GIGAスクール構想の早期実現に向けて、確実に環境整備を図ること」「学校事務の負担を軽減し、教職員が児童生徒と向き合う時間を確保するため、ICTによる業務の効率化を図るとともに、指導要録の電子化等を含め、県下で共通化された業務に取り組むことができるようにすることや、事務機器の充実も促進するよう、市町教育委員会と連携して早急に環境整備を図ること」等を重点項目として県に対して要望したことを伝えたとともに、確実な環境整備の実現と国や地方の教育行政への予算拡充及び予算不足の解消についてもお願いしました。

国の動向や今後の香川の教育、日本の教育の在り方について意見交換することができ、貴重な交換会となりました。

この場をお借りして、お忙しいところ時間を割いてお越しいただき、また長時間にわたって意見交換させていただきましたこと、平井卓也前IT・科学技術担当大臣に深く感謝申し上げます。

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