2月18日(火)18時30分より、鳴門教育大学との連携事業である、令和元年度公開シンポジウムを開催しました。今回は、今年度で退職される、鳴門教育大学教職大学院教授(地域連携センター所長)阪根健二先生の最終講義として行いました。
 阪根先生は、昭和54年東京学芸大学大学院教育研究科修士課程を修了され、同年、香川県で採用(中学校教諭)になり、平成元年に香川県教職員連盟委員長(全日本教職員連盟副委員長兼務)・香川県教育文化研究所専務理事、平成9年には香川県教育委員会事務局義務教育課主任指導主事、平成14年から坂出市立白峰中学校で教頭を務められるなど、現場や教育行政、教職員団体代表と様々なお立場で香川の教育にたいへん御尽力いただきました。香川県の教員ならびに香教連・香川教文研の大先輩としても本当に偉大な先生です。その後、平成15年からは、香川大学教育学部(学校教育講座)助教授、平成20年には鳴門教育大学大学院学校教育研究科(基礎臨床教育部臨床心理士養成コース)准教授を経て、平成23年から現在の鳴門教育大学教職大学院教授(平成28年地域連携センター所長併任)として、さらなる御活躍をされておられます。余談になりますが、私(北村顕吾香教連委員長・香川教文研理事長)が中学生時代、特に生徒指導や授業などで当時から今日まで本当にお世話になり続けており、感謝してもしきれない恩師です。
 講演は、「教師として必要な力とは~これまでの教員生活を振り返って~」と題して、「①子ども時代からの体験が影響する」「②子どもたちから学ぶ」「③子どもに寄り添うとは何か」「④多くの人と出会う、経験を積む」「⑤教師として生きる覚悟と喜び」という5つのキーワードを視点に講演していただきました。阪根先生が子ども時代に御経験したことや教師に就かれた経緯、また、教壇に立ってから学んできたことや教師を目ざす学生や研究生を指導する立場となってさらに気づかされたことなど、ユーモアを交えながら話してくださいました。
 本会場(鳴門教育大学地域連携センター講義室)やサテライト会場(香川県教育会館)には、学生や研究生の方々のみならず、徳島県知事様や教育現場で苦楽を共にした当時の同僚の先生方、阪根先生が中学校で教鞭をとられていた当時の教え子の方々など、多くの方々が熱心にまたなつかしみながら阪根先生の講義を聴講しました。
 阪根先生は、今後も鳴門教育大学で特任教授として未来の先生の育成に携わっていかれる予定とお聞きしております。深く感謝申し上げ、今後ますますの御活躍を願いますとともに、引き続き御指導・御鞭撻いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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