1月3日~7日まで、全日教連第35回日本教師中華民国訪問研修が実施されました。
香教連からは、濟城智哉先生(昭和小)、松永和之先生(西庄小)の2名が参加しました。
全国から参加した29名の先生方とともに中華民国で親善ならびに交流を行いました。

まず、教育交流として、台北市国語実験小学校及び教育部ならびに台北市民生中学校を訪問し、台湾における性別平等教育(ジェンダー教育)の推進状況や実際の授業等を見学しました。性別平等教育の推進では、リトル・マーメードや三國志等の22の文学作品を教材化し、兄弟間、友達間、異性間の愛情等の感情について考えさせているとの説明がありました。
また、授業の中では、キャラクターの失敗を通して自己を振り返り、どうすればよかったのかを再構成していくことを繰り返すことで、性別平等についての考えを深めていくことを大切にしていました。

次に、日華教育学術検討会では、中華民国からは、羅燦煐氏(世新大学大学院ジェンダー学研究科教授・世新大学ジェンダー平等教育センター主任)が、「台湾におけるジェンダー平等教育法の立法精神、実施の現状および今後の展望」と題して、台湾のジェンダー平等教育の状況等について報告が行われました。
日本からは、全日本教職員連盟の島村暢之事務局長が、「ジェンダー平等教育について」と題して、日本のジェンダーに対する考え方の変容やジェンダー教育の現状等について発表しました。

さらに、国立故宮博物院、新北市鶯歌陶磁博物館、九份老街へも訪れ、台湾の歴史や文化に触れることができました。
また、台南市にある八田与一記念公園や烏山頭ダムを訪れ、当時の写真や説明ビデオの閲覧を通して、八田氏が烏山頭ダムの建設に携わった時の思いやダム完成における台湾の民衆の喜び等について学ぶことができました。
八田与一氏が現在も中華民国において、烏山頭ダム建設の功績等から国の発展を支えた人物として国民から尊敬を集めていることを再認識することができました。

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