8月10日(土)~11日(日)に、岐阜県岐阜市内の長良川国際会議場・都ホテル岐阜長良川において、第36回教育研究全国大会が盛大に開催されました。
 10日(土)の分科会では、香川県からお2人の先生方が発表されました。
 坂出市立川津小学校教諭・谷口翔平先生が健康教育部会において、「表現する楽しさを感じ、仲間とかかわって踊る喜びを味わえるよう、イメージと動きのつなぎに焦点化した授業づくり(2年次)」のテーマで実践発表しました。昨年度の課題から授業研究を行う中で、イメージしていることをどうやって動いたらいいか分からない、動いていても何を表しているか分からず、動きの質が高まらないといった子どものつまずきが明らかになったことを踏まえて、イメージと動きのつなぎに焦点化して授業づくりを行うことによって、両者のつまずきを解消し、すべての子どもが表現運動を楽しめる授業づくりを分かりやすく発表されました。
 丸亀市立城坤小学校教諭・石丸義久先生は特別支援教育部会において、「脳科学の視点を取り入れた学習指導の工夫」のテーマで実践発表しました。自閉症・情緒障害学級に在籍する児童、通常学級に在籍するASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、SLD(限局性学習症)への対応と指導に毎日奮闘しており「今まさに、目の前の子をどうにかしたい」「何か効果的(具体的)な指導方法を知りたい」という現場の状況を踏まえて、その実践と具体的な取組について詳しく発表されました。
 その他にも、学習指導A(我が国と郷土の歴史や伝統・文化への理解を深める学習指導)部会、学習指導B(主体的・協働的に解決する力を育む学習指導)部会、道徳教育部会、健康教育部会、学校マネージメント部会と7つの分科会で、全国の先生方が様々な取組を発表され、たいへん実りある研究をさらに深める分科会となりました。
 その後、助言者ゼミナールが開かれ、髙橋史朗先生(麗澤大学大学院特任教授)「御代替わりの今、何を伝えるべきか」、児島邦宏先生(東京学芸大学名誉教授)「「深い学び」を深めよう」、押谷由夫先生(武庫川女子大学大学院教授)「「特別の教科 道徳」の指導と評価- 学校を真の人間教育の場にする -」、阪根健二先生(鳴門教育大学教職大学院教授)「突然起きる学校危機に対応するために- 生徒指導のトラブルに向き合う -」、明石要一先生(千葉敬愛短期大学学長)「地域理解と食育のススメ」、天笠茂先生(千葉大学特任教授)「Society5.0の学校・教師- 新しい時代の初等中等教育 -」、石塚謙二先生(桃山学院教育大学教授)「一人ひとりの共生社会の実現を目指して」と、7名の先生方がそれぞれのテーマのもと助言・指導をしてくださいました。
 11日(日)は、記念講演として、元プロボクサーで元WBC世界フライ級王者、現在はタレントとして御活躍中である内藤大助氏を講師にお招きして、「いじめられっ子のチャンピオンベルト」の演題のもと、中学生当時の壮絶ないじめ体験や、教師が児童生徒のちょっとしたサインを見逃さないよう常に見守っていることの重要性や必要性などをユーモアを交えながら軽快なトークで御講演いただきました。

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