8月5日(土)~6日(日)に、山口県下関市内の海峡メッセ下関・シーモールパレスにおいて、第34回教育研究全国大会が盛大に開催されました。
 5日(土)の分科会では、香川県からお二人の先生方が発表されました。
 高松市立大野小学校教諭・花房祐史先生が生徒指導部会において、「高い志と強い絆を築くために~さぬきの教員 かかわりの三訓を踏まえながら~」のテーマで実践発表しました。子供たちが将来、しっかりとした社会人として生きていくためには、小学校教育において、子供自身が大きな夢をもち、夢に向かってチャレンジしていこうとする高い志を築いていくこと、また他者とともに協働して一つの仕事を成し遂げようとする強い絆を築いていこうとすることが非常に重要であると考え、取り組んだ実践を分かりやすく発表されました。
 丸亀市立城坤小学校教諭・稲田典子先生は特別支援教育部会において、「様々な教育的ニーズをもつ子供への支援の在り方について」のテーマで実践発表しました。今、特別支援学級の中には、自閉症スペクトラム、学習障害、重複障害(知的障害と小頭症)等、様々な教育的ニーズをもつ子供への対応が求められています。子供たちが安心して学校生活が送れるよう、環境整備、教育課程の工夫、関係機関との連携の3点からアプローチをした取組について詳しく発表されました。
 その他にも、学習指導A(我が国と郷土の歴史や伝統・文化への理解を深める学習指導)部会、学習指導B(主体的・協働的に解決する力を育む学習指導)部会、道徳教育部会、健康教育部会、学校マネージメント部会と7つの分科会で、全国の先生方が様々な取組を発表され、たいへん実りある研究をさらに深める貴重な分科会となりました。
 その後、助言者ゼミナールが開かれ、髙橋史朗先生(明星大学特別教授)「海外子女はなぜ日本人になりたくないのか」、児島邦宏先生(東京学芸大学名誉教授)「問題解決学習と体験活動」、押谷由夫先生(武庫川女子大学教授)「新教育課程の礎となる道徳教育の展開」、阪根健二先生(鳴門教育大学大学院教授)「いじめ対応を考え直す時」、明石要一先生(千葉敬愛短期大学学長)「地域理解と食育のススメ」、天笠茂先生(千葉大学特任教授)「新しい学習指導要領と学校経営」、石塚謙二先生(プール学院大学教授)「特別支援教育の根幹とインクルーシブ教育システムを考える」と、7名の先生方がそれぞれのテーマのもと助言・指導をしてくださいました。
 6日(日)は、記念講演として、株式会社A and Live代表取締役(株式会社ジャパネットたかた創業者)である髙田明氏を講師にお招きして、「夢持ち続け日々精進」の演題のもと、今まで御苦労されてきたことや、「伝える・伝わる」ために必要なことなどをユーモアを交えながら軽快なトークで御講演いただきました。
 台風が近づいていましたが、大会が予定通り最後まで滞りなく行われ、たいへん有意義な研究大会となりました。
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