四国ブロック合同研修会

7月24日(土)、高松国際ホテル讃岐の間において、高校の団体との合同による第6回四国ブロック研修会が開催された。

開会行事が行われた後、鳴門教育大学准教授 阪根 健二 氏による講演会があった。
演題は「学校における危機管理の推進とスクールリーダーの役割」である。
阪根氏は現在学校が抱える諸問題に対して、教職員が常に意識して行動する必要のある緊急対応法や、事件事故を未然に防ぐ気配り、マスコミへの対応等について、軽妙な語り口でお話しいただいた。

聴講者からは「マスコミに対して、敵対心を持つのではなく、うまく付き合っていく必要があることを再認識した。」「初期対応の大切さを痛感した。」等の意見が出されると同時に、「明日以降の実践に生かしたい」という感想が聞かれた。

講演の後、各県代表の登壇者による「学校の危機管理について考える~児童・生徒の規範意識と生徒指導~」と題したパネルディスカッションが行われた。
パネルディスカッションでも阪根准教授にコーディネートいただき、様々な意見が交換された。
高知県の高校における「学級独自のルール作りを通した規範意識の醸成」についての意見発表や、「ルールとモラルの違い」についての質問等、白熱した議論が繰り広げられた。香川からは氏家保教諭(丸亀市立栗熊小学校)が登壇し、規範意識の醸成状況について自校での取組を交えて発表した。

パネルディスカッション後、5つのグループに分かれてグループ討議が行われた。
グループ討議の中で、県、校種を問わず、「規範意識」の醸成は喫緊の教育課題であることや、学校危機管理の視点からも全てをルールで縛り付けることの困難さが指摘され、白熱した議論となった。
さらに、幼小中高の連携は、今以上に大切になってくるだろうという声も聞かれた。
最後に、それぞれのグループで話し合った内容を発表し、助言者の阪根教授からのまとめをいたたき 研修会の全日程が終了した。

研修会終了後、レセプションが開催され、各県の情報交換が活発に行われた。