青年フォーラム

8月17日(火)~19日(水)、東京都千代田区の自由民主党本部、都市センターホテルにおいて、全日教連主催「青年フォーラム2010」が開催された。
香教連から木太小学校の長尾あきな氏と、宇都宮陽子氏、与北小学校原田幸子氏、滝宮小学校川口優氏の4名が参加した。
1日目は都市センターホテルにて全日教久保井規文委員長、福田衛人事務局長から講演をいただいた。
その後、グループに分かれて、「ここが変だよ、学校現場」というテーマでワークショップ研修を行った。
それぞれのグループが独自性を発揮し、活発な議論が行われていた。夕方、懇親会があり、全国の参加者と意見交換ができた。

2日目は自由民主党本部にて下村博文衆議院議員の講演を拝聴したり、国会議事堂、自由民主党本部等を見学したりした。
普段テレビで目にする機会の多い場所だけに、参加者一同感激していた。
充実した2日間であった。

参加者の感想もあわせてご覧いただきたい。

○講演について
全日教連、日教組、全教など、それぞれの組合がどのようなものかを知ることができました。今まで自分が香川県教職員連盟というものに入っているにもかかわらず、あまり内容などを知りませんでした。今回の研修で、今後の在り方などが分かりました。また、ワークショップでは、他県の教職員の方々と学校現場の問題点や悩みについて話し、解決法を議論することができました。現場の声を伝え、学校の教育を正常化するためにも、全日教連の役割は大切だと思いました。

○国会議員との懇談について
教育行政について、今後どうあるべきかについて話を聞くことができました。一人一人の豊かさという物は、教育によるものであり、それが国の豊さへとつながります。そのため二一世紀は、教育文化国家であるべき他という話を聞き、私の学校での役割を考えさせられました。今後社会で求められる人材というのは、創造性、企画性などを持った人です。それに合う教育をしていくことが大切だと感じました。

○全体を通して
今まで組合に入ってはいるものの、知らないことが多かったです。今回研修に参加して、よく理解することができました。現場での悩みや問題点は、自分だけで抱えておくのではなく伝えることが大切なんだと分かりました。
高松市立木太小学校 宇都宮 陽子
 
○講演について
全日本教職員連盟がどのような経緯でできたのかを分かりやすく教えていただいたので、とてもよかったです。香教連に入っていますが、その方針や取組、メリット等を十分に理解していなかったのでとてもためになりました。講演では、今話題になっている教員免許制度や授業時間数増加について改めて知り、それぞれにたくさんの課題があることが分かりました。

○国会議員との懇談
私は教育行政についてほとんど知識がなく、民主党や自民党がどのような政策を実行しようとしているのかは、ほとんど知りませんでした。今回、下村議員のお話を聞けて、今まで興味がなかった政治に興味が湧いてきました。正直、下村議員の考え方は極端なところもあったので、賛同しかねる部分もありました。しかし質疑応答の時に「現場の声がもっと聞きたい」とおっしゃっていただいたので安心しました。普段では聞けないお話が聞けてとても楽しかったです。

○全体を通して
一日目にはワークショップがあり、他県の先生方と「ここが変だよ学校現場」というテーマで話し合いました。県は違えど、抱えている問題は似ていることが分かりました。学校現場での勤務経験が浅い私にとって、このテーマについて考えるのが難しかったですが、まわりの方と話すことで、現場における課題への理解が深まりました。他県の先生方と交流する機会をいただき、ありがとうございました。二日目の国会議事堂の見学も初めてだったので感動しました。九月に子供たちに話をしたいと思います。
高松市立木太小学校 長尾あきな

○講演会について
久保井委員長のお話では、全日教連の歴史、理念、必要性を分かりやすく教えていただき、改めて理念を解釈し、同じ志を持ち、子供たちと向き合いたいと思いました。福田事務局長の講演の中で、土曜授業復活の話がありました。複雑な思いはありますが、様々なメリットを知り、必要なのかもしれないと感じました。ワークショップでは、全国の方々と交流をもてたこと、大変いい機会でした。「プレゼンテーション発表者」という大役を与えられたことも大変勉強になりました。

○国会議員との懇談について
(下村議員の)「日本人としての誇りを持てない、自尊心が低い人が多い今の世の中で、日本の再生はない」という言葉が印象的でした。微力ではあるけれど、私たちができることとして、日本の良さ、他の国にはない日本独自のすばらしさを伝え、また自分の良さ、能力を発見させられるような教育を勉強したいと思いました。

○全体を通して
二日目の懇談会で、ある中学校の先生が、『校内に派出所を置いた方がいいような学校をいくつか経験した』とおっしゃっていました。大変ご苦労されているんだろうなと思いました。見聞きする教育現場の現状を考えると、少なからず共感できます。安全であるべき学校で、大人の私たちがそう思うのだから、その中にいる児童生徒は安心して学校生活を送れないはずだと思います。安心安全の学校であることを願います。今回は大変貴重な経験をさせていただきありがとうございました。この経験を生かし二学期からまたがんばっていきます。
善通寺市立与北小学校 原田 幸子

○講演について
久保井全日教連委員長の講演では、日教組との違いや全日教連の歩みを詳しく知ることができた。書類では見たことがあったが、初めて知ることも多く驚いた。福田事務局長からは、今全日教連が要望していることを説明していただいた。特に「土曜授業」については即復活は難しくてもメリットも多いと感じた。もっと多くの教員の生の声(意見)を聞いてみたい。
ワークショップでは、いろいろな県の方と交流しながら意見を出し合うことで有意義な研修ができた。このような研修を学校現場でもうまく取り入れて活用していけば、教員一人一人のプレゼンテーション能力や調整力の向上につながるかも…と思った。

○国会議員との懇談
(下村議員との懇談会では)日教組と民主党の批判に時間が割かれて、その他の話があまり聞けなかったことが残念だった。質疑応答の時間がもう少しあると、より有意義な懇談になったと思った。

○全体を通して
とても良い研修に参加させていただき、ありがとうございました。全日教連の方や、他の単位団体の方と交流することで、教員としての幅が少し広がったように思います。今後も是非若手の教員にこのような研修に参加できる機会を与えていただき、香教連や全日教連への理解が深まるとともに、活性化がはかれればと思っています。私たちが研修に参加するにあたり、お世話いただき本当にありがとうございました。
 綾川町立滝宮小学校 川口 優